ミカ・ワンダ 〔短い漫画〕 3ページ
こんな離れた場所でも電波があるの?
とミカが言ったが、見回すと、ショナがまたいなくなっていた。
ミカ・ワンダ。
小さい声で携帯に話しかけた。
あ、こんにちは、ピラン。ええ、行ったよ。今おるよ。心配しな—
電波がまたなくなって、会話が途中で終わった。不満そうにぶつぶつ一人言を言ったが、今回はピランのせいじゃないと分かった。
携帯が動いてる。
とショナが言った。
ミカが自分のガイドに視線を向けて、うめきながら言った。動いた。
ブラウスを着てから、立った。眼鏡をブラウスの裾でふきながら、ショナに尋ねた。いつつくと思う?
レンズの水をうまくふき取れなかった。もう、準備できた。行こう。
時間がうまく測定できないよ。
とショナが言った。正確には答えられないよ。
じゃ、大体でいいよ。お願い。
とミカが返事した。
しばらく。
とショナが言った。
ミカがほくそえんで笑ったが、旅の続きまだ始まったばかり。