Project Eda Lightner ミカ・ワンダ 〔短い漫画〕 2ページ

風と気圧がまた変わった。湖から水が急に上がり、小川に洪水が押しよせた。急に水の流れが速くなり、一気に橋の上まで流れてきてミカは流されてしまった。

数秒間、体が水面下に引っ張られたがついに、水の流れがミカの体を浮かせた。頭が水から出た瞬間に彼女があえいだ。泳ぎは上手なのに、やっとの事で浮かぶことができた。全力で泳いで岸にたどりついた。

服が濡れて重くなったが、小川から十分離れた所まで行き、岸をしっかり登って、息をのんだ。鞄を開けて、土に触れないように足の上に置いた。

左側をちらりと見た。うつろな表情をしているショナがミカのそばにしゃがみ込んだ。ただタオルを探しているだけ。とミカが不機嫌に言った。あ、ようやく出てきた。

後ろにもたれかかりながら座った。あぁ!濡れとる!実は、鞄の中の物がすべて濡れてしまっていた。鞄の底には水が1カップ程たまっていた。

少しの間、外に置いたままにしたら、そのうち乾くよ。とショナが言いた。

分かっとるよ。とミカが言って、急な迅速な動きで、ブラウスの上から1番目、2番目のボタンを外して、ブラウスを上から脱いだ。3分間ぐらいに乾かして、それから行けばいいでしょ?OK?

待つわ。時間はあるよ。とショナが答えた。

ミカは疲れた。日が沈むまでに休みたかったが、どのぐらい遠くまで来たのかはっきりわからなかった。日没前にショナの研究所に到着すべきだった。

すると、横から甘美な音が聞こえてきた。しばらくして、自分の携帯の音だとわかった。びっくりしつつも、微笑んで、鞄から取り出した。